NOTESOwner's photograph journal

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和光さんに会いにいけば “dust park “大きなティルマンスのプリントがお出迎え。
彼は僕の顔を見るなり、「そうだっ!ティルマンスから写真が戻ってきた!」と。

管理の仕方が悪く黄色く変色してしまったオリジナルプリントを現地に送り
多忙極まりないティルマンス自身がもう一度丁寧に焼き直してくれたらしい。

結局、手元に戻ってくるまで2年もの歳月がかかってしまったけれど、
リプリントされた4枚の写真をしっかり鑑賞すれば様々なことを思い起こす。

十数年前、日常の中に佇む豊かさと視線の大切さに気づかされ、それ以降
カメラは常に自分に寄り添い、仕事に遊びに僕を励まし続けてくれている。

死ぬ間際に思い返すのは特別なことではなくきっと日常的な光景ばかりで
当たり前だと思っていた普通の日常は奇跡の連続だったと思うことだろう。

ティルマンスとの出会いによって世界の色艶が一段増したことは間違いない。