会食を終えタクシーで帰宅する家族に
「野暮用があるから歩いて帰るわ」と手を振る。
湯畑横の足湯は若いカップルで埋め尽くされるも
尻一つスペースを見つけグリグリと腰を落ち着ける。
チョコモナカ頬張りつつポパイのピザ特集を読み進めるも
美味しい和食を食べ終えた後にこの組合わせはないなと反省。
小雨が降り始め肩を寄せ合い濡場から去る浴衣姿の若者達。
気がつけば僕とおじさんの二人だけ。
草津の夜は湯煙に飲み込まれてゆく。