

東京都・高井戸
昨年は山陰、山陽を一回り、今年は中部地方を中心にグルッと2200km。
導かれるように山を分け入り、時に海をなぞれば、そこは美しき気配に満ちていました。
日本には八百万(やおよろず)の神がいると言われますが、ひなびた風景に佇む
樹々、石、山などの自然物が、風、夕暮れ、射す光などの自然現象と偶発的に重なり合うとき
古代の人々と同じように「神々しい何か」を感じぜずにはいられませんでした。
五感を超えたものが人の豊かさをつくるというならば、ときおり自然の中に飛び込み
目に見えぬ気配や漂うものを感じてみるのも悪くないと思うのです。
スタッフと同じ様に16日間の夏休みをきっちり使い切れば、新たな想いがゆらゆら浮かび
忘れぬようにペンを走らせる。じっくりと空想のまどろみに身を委ねるよろこび。
旅をサポートしてくれた国内外の友人、そして道中で出会った方々に感謝。
そして、ともに行動してくれた妻とアズキもありがと。